映画「護られなかった者たちへ」見どころ〈ネタバレなし〉感想〈ネタバレ〉
見どころ
感想
この映画の完成度はものすごく高いと思う。
ミステリー性も良いし、内容も奥が深い。
展開も良いしメッセージ性もある。とても良質な映画。
護られなかった者たち、とは誰に向けてのことだろうか、 映画の終盤にこのタイトルの意味がわかる。 だから守るじゃなくて護るなのか!と。
映画のタイトルへと話がうまく繋がっていき、 そして被害者の三雲(永山瑛太)、城之内(緒方直人) の身に起きたこと、利根(佐藤健)と笘篠(阿部寛) が最初に避難所の階段でぶつかったシーンがあったがこの2人がも うこの時すでに運命が絡まっていると分かること、 わからなかったことを終盤に全部一気に見せるその見せ方というか 、ストーリー展開がよかった。作り方がすごく好きだった。
そして、生活保護についても何が正しいのか、 悩むしわからないし、考えさせられる。
事件の被害者となった三雲と城之内が利根に言った原理原則とか、 確かにあれは無神経な発言だった。 でもあそこまで追い詰められていたのも震災での過労が生み出した 心理状態なんだろうと思うと、 ただ必死に仕事してその結果がこれか、、と悲しくなる。 人格者であり、真面目な人物があんな…やられた方も可愛そう。
結局はみんな可愛そう。
生活保護の仕組みについて、この映画でよく分かる。 明らかに助けが必要なのに申請することにや受給してもらうことに 抵抗がある人もいれば、悪気もなく不正受給している人、 生活保護でも子供を塾に行かせたいから収入を申告しない人、 生活保護受給者といっても一括りではない。 申請を受け取る側の人間も、 必要な人にちゃんと届くようにと奮闘するカンちゃんのような熱意 のある職員さんもいればこの仕事に意味あるのかとわからなくなり ながらこなしていく職員さんもいる。
ただカンちゃんの言う通り、困っている人は声を上げべき。 不埒なものよりも大きな声で上げるべき。 上げなければ気づいてもらえもしない。 カンちゃんが護られなかった者たちへ残していたSNSのシーンに この映画の訴えたいメッセージが込められていてとても心に刺さっ た。
映画の内容同様、キャストも良かった。